新木更津漁業協同組合は、木更津の干潟で育てた新たなブランド海産物「月夜牡蠣(つきよかき)」を11月10日(木)より木更津市内での販売と飲食店の取り扱いを開始致しました。
新木更津漁業協同組合では、2018年より木更津市内で真牡蠣の養殖事業を試験的に開始し、牡蠣の養殖に取り組む同漁協牛込支所は若手漁師と協力して「漁師の新たな収入源」となることを目的に、「江戸前」という特徴を活かした「新たな房総のブランド海産物」を目指し木更津産の牡蠣の養殖に取り組んでいました。
養殖した牡蠣を、2021年に木更津市内の飲食店にて限定的に販売たところ、顧客にも大変好評だったとのこと。
今回、この牡蠣をブランド名「月夜牡蠣」とし、木更津市内での販売と取り扱い飲食店での提供を開始します。
木更津の干潟を活かした、干潟ゆりかご生育式「月夜牡蠣」
▲潮干狩りで知られる牛込海岸から沖へ約300mのところで養殖しています。写真奥は海苔の養殖場。
牡蠣の養殖は、深い海の中にロープを垂らして育てる「垂下法」が一般的とされています。
「月夜牡蠣」は、木更津の干潟を利用した「干潟ゆりかご生育式」にて養殖されています。
これは木更津の海で採取した牡蠣の稚貝を専用カゴに入れ、潮の満ち引きがある干潟で養殖をすることが大きな特徴で、潮の影響でカゴの中の牡蠣同士ぶつかり合い、形が良く深いカップの殻が形成され、肉厚な身となります。
水中のカゴはこんな感じ。ロープにぶら下げ、海の中でゆらゆらと揺らされて育てます。木更津の海、すっごくキレイ!
新木更津漁業協同組合 牛込支局長の千手さんがカゴを持ち上げてくれました。
カゴはオーストラリアから輸入したもので、三角柱のような形のプラスチック製。
耐久性も高く、付着物があっても専用の高圧洗浄機で洗浄して何度でも利用できるとのこと。
中にはたくさんの牡蠣が育っています。一つのカゴに約50個くらい入っているそうです。
「そろそろ出荷できるサイズですね。」と牡蠣を出してもらいました。厚みがあるのがわかります。
一般的な殻付き牡蠣よりも小ぶりに見えるかもしれませんが、
カゴの中で育てているためフジツボなどの付着物が少なく、一般的な養殖牡蠣よりも殻は小さめになるとのこと。
見た目は小ぶりですが、中身は大きく育っています。
また、カゴの中なのでクロダイなどの食害も無いことも特徴です。
出荷のときは、大きさではなく“重さ”で分けているとのことで、殻の付いた状態でMサイズを70~89g、Lサイズを90~110gとしています。
▲干潮時、カゴは完全に海中から出ています。
網目の大きさが異なる2種類をカゴを使い分けています。
また漁師さんが定期的に牡蠣を大きさ別に選別するなど、丁寧に育てています。
牡蠣は水の外では呼吸を止めてぎゅっと締まり、水の中では呼吸のため緩みます。潮の満ち引きで緊張と弛緩を繰り返し、旨味が増していくとのこと。
潮の満ち引きは月の影響があると言われているとことから「月夜牡蠣」と名付けられました。
木更津牛込海岸では約50mのケーブルにカゴをぶら下げており、このケーブルを昨年よりも増やすことで生産量を上げ、販路拡大に向けて養殖を行っています。
牡蠣のカゴ養殖は海外ではメジャーな養殖方法で、その見た目から「ロングライン方式」とも呼ばれています。
牡蠣本来の旨味が味わえる「月夜牡蠣」
沖合で海中に吊るしておく養殖と異なり栄養分豊富な東京湾内湾の干潟で育てる為、「牡蠣本来の濃厚な旨味が味わえる」「旨味が長い」ことが特徴。
東京湾江戸前の旨味を凝縮した牡蠣となっています。
殻付きの牡蠣を持ってみると、見た目以上にずっしりと重みを感じました。
「月夜牡蠣」は、殻を開けるとぷっくりとしていることが特徴。殻に対して身も大きく、ぎっしり詰まっています。
紫外線殺菌海水装置で浄化してから出荷するので、生食が可能です。
生食も濃くて美味しかったですが、蒸すことでさらに旨味が濃厚になります。
プリップリで食べ応えもあります。
▲牛込支所の養貝担当の堤野さん(左)と牛込支所長の千手さん(右)
木更津市内での販売と取り扱いを開始!
木更津市内の販売と飲食店での取り扱いが11月10日(木)よりスタートしました。
販売店
一般の方も購入出来ます。ご家庭で是非「月夜牡蠣」をご賞味ください。
○ うお屋
住所/木更津市新田3-3-12 公設地方卸市場内(>地図)
TEL/080-6766-9699
○ 厚生水産
住所/木更津市富士見3-4-43(>地図)
TEL/0438-22-2222
取り扱い飲食店(五十音順)
○ 活き活き亭 富士見店
住所/木更津市富士見3-4-43(>地図)
TEL/050-3466-9631
○ さかなとおでん うおべぇ
住所/木更津市木更津1-1-32(>地図)
TEL/0438-40-4159
○ ごくりっ
住所/木更津市大和2-2-16(>地図)
TEL/0438-40-5182
○ すし処 つどい
住所/木更津市大和1-8-16(>地図)
TEL/0438-38-6997
○ 宝家
住所/木更津市中央2-3-4(>地図)
TEL/0438-22-3765
○ 舵輪 DARIN
住所/木更津市富士見3-5-14(>地図)
TEL/0438-38-3488
○ 洋食とワイン ブッフルージュ
住所/木更津市大和1-8-3(>地図)
TEL/0438-53-7171
▲限定販売時にいただいた木更津産の牡蠣です。
〈2022年12月上旬より、木更津市の「ふるさと納税返礼品」としても取り扱いが始まる予定となっています〉
新規の取り扱い先も募集しています
牡蠣本来の旨味を楽しめる江戸前の「月夜牡蠣」を取り扱う店舗を募集しています。
お問い合わせは「新木更津市漁業協同組合 牛込支所」まで。
新木更津市漁業協同組合 牛込支所
住所/木更津市牛込752
TEL/0438-41-1341
■ちょこっとPRコーナー■
【木更津の春から夏の風物詩】潮干狩り場がオープン!アサリの1kgってどのくらい?漁協の方にあさりの採り方のコツを教えてもらいました | 木更津のことなら、きさらづレポート【きさレ