この記事は最終更新日が【2019年3月11日】のため、内容が古い場合があります。最新記事があるTOPページや、ページ上部にある「サイト内検索 」もお試しください。

袖ケ浦市根形公民館にて、防災を実感・体験してみる企画として3月2日(土)に「炊き出し体験会」が行われました。

こちらは2月に行われた「避難所体験会」との二部編成になっており、今回は『食』をテーマに災害時の食事やトイレについて知っておこうというイベントです。
事前に申込みをした市民約20名くらいの方が参加。袖ケ浦市災害対策コーディネーターの方々と、根形公民館社会教育推進員の皆さんのご指導・ご協力で行われました。

根形公民館の場所はこちら↓

 


オリエンテーションを行い、3班に分かれて順に作り方を教えていただきます。写真中央は根形公民館の館長さんです。

私の班はダンボールトイレの作り方から体験しました。

大きな地震が起きて水が止まってしまうと、水洗トイレは使えなくなります。
水が流れないまま使用すると、トイレが詰まり汚い状態が続いてトイレとして使用することが出来なくなります。


ダンボールで簡易のトイレを作り、トイレを利用する際にビニール袋入れてその都度交換します。
尿はホームセンターなどで販売している凝固剤を使えばこぼれる心配もなく処理できます。


指導していただきながらみんなで作ってみました。普通のどこにでもあるダンボールを使います。このサイズならダンボール2個。リンゴやみかんなどを入れるダンボールは、丈夫なのでダンボールトイレに適しています。


中に少しだけサイズを小さくしたダンボールを入れることで強度を付けます。上から座った時に潰れちゃったら困るので強度は大事!


出来上がるとこんな感じに。強度を付けるためのダンボールが入っているので、座っても壊れそうな感じもなく安心して座ることが出来ます。


作ったダンボールトイレだけでは高さが低くて座りにくいので、ダンボールをもう1つ下に置いて使うと洋式トイレくらいの高さになり座りやすくなりました。
フタとトイレットペーパーもあるといいですね。


こちらは別のダンボールで作ったもの。りんご箱のダンボールより若干強度が落ちる水やお茶などのダンボールを使ったため、やや作り方は違いました。
座るところに強度を持たせるというのは同じでした。

この他に、ダンボールやブルーシートを使って個室にすることも災害時には必要になってくるかもしれません。


次に、新聞紙を使ってカレー皿や紙カップを作りました。
災害が起こると、食器類などは持ち出すことは難しいかもしれません。


コーディネーターの方に教えていただき、紙カレー皿と紙カップが出来ました。

写真右側はスリッパの片足だけ。水で濡れているところはダメですが、ちょっとホコリがちょっとガラス片がーというところでは簡易的に使えそうです。


紙カレー皿と紙カップはこんな感じでビニール袋をかけて使います。これなら皿とカップを水洗いするは必要はなく、ビニールをポイするだけでゴミも最小限に抑えて使うことが出来ます。
こちらの2つはこのあとの炊き出しの時に使用しました。


外に移動しました。防災倉庫と受水槽の説明をしていただきました。

防災倉庫には保存食やかまど、ライトや発電機など、色々なものが揃っていました。
このような防災倉庫は市内の公民館や小中学校にあります。市役所や消防署などの拠点となる場所は、これよりも多く備蓄してあります。

根形公民館の近くにある根形小学校には、マンホールを直接トイレにできる『マンホールトイレ』があるそうです。防災マップを確認すると、トイレや井戸など、どこに何があるのかを確認することが出来ます。

防災倉庫に備えてある食事だと、40~50人くらいなら2、3日はなんとかなるそうです。ですが、大きな災害が起きた時にはもっともっと多くの人がここに避難しにくるかと思われます。
食事などは普段から各自で備えておくことが大切になってきますね。


今回はみんなで1合のお米を持ち寄り、かまどを使ってご飯を炊きました。
お水の量や火の加減など、どんなものかなぁなんてお話をしながら準備をしました。スイッチぽんっの炊飯器はやっぱり便利です。


こちらはアルファ米の五目御飯が50食分セットになっています。箱の中はお米だけではなく、お皿などの食器も50食分入っています。

アルファ米はアウトドア商品を販売しているところなどでよく見かけます。最近いろんな味のものが増えてきてますね。
今回はアルファ米はいただきません。見ただけー


今回いただいたのはこちらの『チキンシチュー』。中はフリーズドライなので見た目よりもずっと軽いです。


水を加えて鍋で煮込んで作るものですが、災害時に火がなくて煮込むことが出来ない場合でも、水を入れて待てば食べることが出来るそうです。


出来上がるとこんな感じ。じゃがいもと人参とグリーンピース。とろみがあって食べごたえもありそうです。


ご飯もイイ感じに炊けました。水や火加減は若干難しいですが、約20分程で炊けました。あっという間。炊飯器よりも早く炊けたかと思います。


先程新聞紙で作った紙カレー皿に盛りました。しっかりとお皿として機能してくれます。ビニールをかけているので漏れる心配もないです。


みんなで一緒に温かい食事をいただきました。

「アルファ米ではなくちゃんとお米を炊いたので美味しい」「シチューは薄味だけどこれくらいがちょうどいいのかもね」
みんなで和気あいあいと楽しく食事が出来ました。シチューもご飯もおかわりしました。


かまどで炊いたらやっぱりコレ!おこげもちゃんといただきました。カリカリおいしいいい!


食後にコーヒーをいただきました。
先程作った紙カップにビニール袋をかけて、そこにインスタントコーヒーを入れていただきました。

熱くて持てないなんてこともなく、ちゃんと持てば安定もするし、ビニールがあるので紙カップも汚れません。
飲むときにビニールを吸いこまないようにちょっと注意です。

この後の片付けもみんなで一緒に行いました。
かまどに付いたお米やススがなかなか取れなくて苦戦しました。お片付けはやはり炊飯器のがずっと簡単です。
食器にはビニールをかけて使用したので、そこは洗う手間が省けました。

 

今回体験会に参加させていただき、温かい食事がいただけることでホッとできる面が多いんだろうと思いました。
初めましての方ばかりだったのですが、みんなで協力することで作業をテキパキと進めることが出来ました。

災害が起きた時、食事とトイレは必ず必要になります。食事とトイレの心配のない避難所生活が送れるかどうかもわかりません。
避難所では不安でいっぱいになってしまうものですが、少しの知識があるだけで安心できることがあるかもしれません。

まずは、自分の住んでいる地域の避難所と防災マップの確認からはじめましょ。


木更津市/ 避難所・防災マップ|千葉県木更津市公式ホームページ

君津市/ 防災リンク集 – 君津市公式ホームページ

袖ケ浦市/ 避難所・防災マップ – 袖ケ浦市公式ホームページ

【関連記事】
★ 【東日本大震災から6年】最大津波の16.7Mの高さを調べてみた。

■ちょこっとPRコーナー■

こちらの記事もご興味ありませんか?

コメント

コメントを返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です